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2007年12月

ジェネシスの朗読・詩篇

LOVELESS



深遠のなぞ それは女神の贈り物
われらは求め 飛びたった

彷徨いつづける心の水面に
かすかなさざなみを立てて

待ちうけるは ただ過酷な明日
逆巻く風のみだとしても



復讐にとりつかれたるわが魂
苦悩の末に たどりつきたる願望は
わが救済と キミの安らかなる眠り



惜しみない祝福とともに
君は女神に愛された
世界を癒す 英雄として


君よ 飛びたつのか?
われらを憎む 世界へと


君よ 因果なり 
夢も誇りもすでに失い
女神ひく弓より すでに矢は放たれて



いざ語り継がん 君の犠牲 世界の終わり
人知れず 水面をわたる 風のごとく
ゆるやかに 確かに



約束のない明日であろうと
キミの立つ場所に 必ず舞い戻ろう

星の希望の雫となりて 
地の果て 空のかなた はるかなる水面
ひそかなる牲となろう




Bf0710054



epic LOVELESS
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アンジールの言葉を刻んだ指輪

B0712171

「夢を抱きしめろ」

それは・・ザックスが最期の戦いの時につぶやいた言葉。
その言葉を支えに、ザックスはクラウドを守りきった。

そして生き延びたクラウドは
アンジールの剣と共に「FFVII」の物語を未来に紡いでいった・・・


何かに押しつぶされそうな時
アンジールのあの声が、そう言ってくれるなら、勇気が湧いて来るだろう。
今、心に刻みたい言葉があるとすれば、この言葉だと



だから、指輪に刻んでもらった・・・

B0712172

Hold tightly into your dreams.



message ring TDS Xmas ver. 2007
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Advent:figure Sephiroth

Sfp02

私は・・思い出にはならないさ
I will...never be a memory.



Sephiroth with potion

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ニブルヘイムに雨が降る(セフィロス)


「どんな気分がするものなんだ?俺には故郷がないから解らないんだ・・」


セフィロスはクラウドに尋ねた。この一般神羅兵がニブルヘイムの出身だと、ザックスから聞いていたからである。他人に、ましてや一兵卒にしか過ぎない若者に、セフィロスがそんな言葉をかけるなど、珍しい事であった。


ニブルヘイムは辺境にあり、セフィロス達が到着した時には、村は夕暮れに染まっていた。今にも泣き出しそうな空も、夜の闇へと色を変えつつあった。



宿屋の二階の窓から、セフィロスは村を眺めていた。歳月に晒され、古びた家屋、給水塔、闇の中にわずかに輪郭を残す山々、揺れる木々の影。セフィロスは手を伸ばし、窓の硝子に触れた。冷たい感触、硝子越しの風景。俺はいつも硝子越しに”外”を見ていた・・?何だ、この妙な・・感覚?・・思い出?記憶?


(俺は・・この景色に見覚えがある)


初めて訪れた場所のはずなのに。懐かしいとは、こういう感覚なのか?ならば何故、俺はそう感じるのだ?資料室で読み漁った記録の数々が頭をよぎった。たどり着きたくない答えが、そこにおぼろげに姿を見せ始めていた。セフィロスは、あえてそれを考えまいとした。



一番古い記憶・・ガスト博士の顔。神羅の施設でセフィロスは育った。検査、訓練、検査、訓練の繰り返し。やがて戦場へ、セフィロスは出て行った。

戦場から戦場へ渡り歩く度に、セフィロスの名声は高まっていった。自分が何であるか、誰であるか、そんな事を考える暇もなかった。彼はいつも戦場にあり、最前線で戦っていた。そして彼は”英雄”になった。



彼は孤独な”英雄”だった。



ジェネシスとアンジールが、彼の前に現れた時、セフィロスは初めて自分以外の人間に親しみを覚えた。彼等はどこか自分と似ていた。優れた能力と才気。そしてもっと深い何か・・彼等は自分と同じ物を持っていると、セフィロスは感じた。彼等も、誰もが敬遠する英雄に臆する事無く向き合った。


それは、友情と呼べるものだったかもしれない。


ジェネシスとアンジールは同郷の幼馴染だった。二人の馴れ合った会話や態度が、セフィロスには好ましかった。その傍らにいると、自分も彼等と何かを分かち合っている様な気がした。


だが、ジェネシスが失踪し、アンジールも消えた。
セフィロスは、また一人になった。


そしてセフィロスは知った。ジェネシスとアンジールが、神羅の実験によって生み出されたモンスターだったと。神羅の研究の非道さを知らぬセフィロスではなかったが、その事に衝撃を受けずにはいられなかった。セフィロスの中で、疑問が兆したは、その時だったかもしれない。自分の存在について。


宿屋の親父がセフィロスに声をかけた。


「まだお休みになっていなかったんですか?」
セフィロスは振り返り、努めて穏やかな声で言った。
「天気が悪くなって来たな」
親父も窓の外を見上げ、一人頷きながら答えた。
「通り雨でしょう。山の方に雲はありませんでしたから、明日は晴れると思いますよ」
「それならいいが」
親父は軽く頭を上げると、階下へと降りて行った。


窓の外は、すっかり闇に包まれていた。降り始めた雨が、窓硝子に細い筋を残した。窓の闇の中に、セフィロスの姿が映っていた。窓を伝う雫が、丁度セフィロスの魔晄色の目から頬に、涙の様に流れた。嗚呼、俺はずっと泣いた事がなかった。セフィロスは思った。最後に泣いたのが何時だったのか、彼は思い出せなかった。


セフィロスは苦笑した。今日はどうも感傷的になり過ぎる。


部屋に戻り、寝台に身を横たえた。任務なのだ。今は余計な事は考えるのはやめるべきだ。明日は魔晄炉を調べねばならない。敵の事も、村の安全も考慮して、兵士の配置もせねばならない。ザックスはまだ未熟だ。奴にはまかせてはおけない。やらねばならぬ事は、山の様にある。セフィロスは目を閉じた。



浅い眠りの中で、セフィロスは夢を見た。


二人の子供が林檎の並木道を駆けて行く。笑い声が聞える。あれはバノーラ・ホワイト、通称バカリンゴ。セフィロスは二人に教わったリンゴの名前を、夢の中で思い出す。明るい髪の子供と黒髪の子供、あれはジェネシスとアンジール・・彼等の子供時代。


泣き声が聞えた。二人の子供が地面にしゃがみこんで泣いている。ジェネシスの重ねた手の中に、死んだ小鳥がいた。二人は小鳥の死を嘆いていたのだ。先に涙を拭いたのは、アンジールだった。彼は立ち上がり、落ちていた枝を拾い上げ、林檎の木の根元に穴を掘り始めた。ジェネシスはその側にやって来たが、まだしゃくり上げていた。両手に大事そうに小鳥を載せたまま。


小さな墓が出来た。白く丸い石が墓標となった。二人は墓の前に並んでうなだれた。二人の頭上には、青紫の林檎の実が揺れていた。細い女の声が二人を呼んだ。母さんだ・・どちらかが、そう言った。二人は顔を上げ、声の方へ駆けて行った。


二人を呼んだ女の声が、セフィロスの夢の中で木霊する。それはやがて二人の名ではなく、セフィロスの名を呼んでいた。夢の中で、セフィロスは呼びかけていた。顔も知らぬ母、名前しか知らない母に。母の名はジェノバ・・顔のない母がセフィロスに微笑みかける。


セフィロスは感じていた・・・母の存在を。今、自分のすぐ側に・・・

(母さん、母さん・・俺の・・・)

夢の中で、セフィロスも微笑んだ。


夜が更けるに連れ、雨は激しくなった。セフィロスを映していた窓に、雨は後から後から降っては流れる筋となり、泣き止まぬ子供の涙の様に、流れ落ちていった。まるで村そのものが、何かを哀れみ、泣いているかの如くに。



それは、ニブルヘイムに運命の日が来る、七日前の夜であった。




(fin)



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